たまご新聞「イースターと卵」
広島県庄原市で採卵養鶏場を営んでいます、有限会社グリーンファームです。
2025年のイースターは4月20日(日)です。日本ではイースターはまだクリスマスやハロウィンほど広く定着していませんが、近年、テーマパークや商業施設でのイベントを中心に広がりを見せており、少しずつ目にする機会が増えました。
イースター(復活祭)は、キリスト教においてイエス・キリストの復活を祝う重要な祝日です。毎年春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝われ、春の訪れと新しい命の象徴としても広く認識されています。このイースターと深い関わりを持つのが「卵」です。
卵は「生命の誕生」や「復活」の象徴とされてきました。古代ヨーロッパでは、春の祭りで卵が豊穣や新しい生命の象徴として用いられ、キリスト教が広まるにつれ、イースターの習慣にも取り入れられました。
中世のヨーロッパでは、四旬節(しじゅんせつ:イースター前の約40日間の断食期間)に肉や乳製品とともに卵を食べることが禁止されていました。そのため、イースターの日には蓄えていた卵を食べる習慣が生まれ、やがて「イースターエッグ」として装飾する文化が定着しました。
イースターの風習として特に有名なのが「イースターエッグ」と「イースターバニー」です。卵とウサギのイラストを見ると、イースターが連想されますね。
イースターバニー:ウサギは多産の象徴であり、春や生命の復活と結びついています。イースターの時期になると、チョコレートで作られたウサギの菓子が登場します。


イースターエッグ:カラフルに装飾された卵で、子どもたちが庭や公園に隠された卵を探す「エッグハント」や、スプーンで卵を運ぶ「エッグレース」などの遊びに使われます。
日本でも、イースターの認知度が高まるにつれ、卵を使ったイベントや商品が増えていくかもしれませんね!
次回はイースターの伝統料理をご紹介します♪